多次元空間 2018 9 17

 私は、何度か書いていますが、
私たちが住む「空間」とは、
「縦・横・高さ」という「3次元空間」に、
「時間」という「1次元」を加えたものだと書きましたが、
3次元空間には、もうひとつ特殊なものがあります。
それが「重力」というものです。
 しかし、こうした考え方、
つまり、次元を加える方法は、間違っているかもしれません。
純粋に「空間」そのものを考えた方がシンプルかもしれません。
 「4次元空間」から見れば、
「時間」も「重力」も、3次元空間の特殊性と言えるかもしれません。
これは、3次元空間の「癖」かもしれません。
 ここで思考実験をしてみましょう。
「4次元空間」には、「時間」も「重力」もありません。
 ふと隣を見れば、戦国時代の武将が立っていたり、
向こうからやってくるのは、
宇宙服を着たような未来人でしょう。
つまり、固有の「時間」はないということかもしれません。
 そして、「武将」も「未来人」も、
突然現れたかと思うと、すぐに消え去っていく。
これは「重力」が作用していないというよりも、
「重力」そのものがないということでしょう。
 そういうわけで、「時間」も「重力」も、
3次元空間特有の現象であり、
むしろ、「時間」や「重力」が3次元空間を作り出している、
あるいは、「時間」や「重力」が3次元空間を作る「装置」かもしれません。

重力のケーキ 2018 8 12

 おいしいケーキを落としてしまった。
シャインマスカットのケーキは高かったのに。
重力がなければ、ケーキは落ちることはなかったのに。
 しかし、重力がないと、ケーキは食べにくいものとなります。
宇宙ステーションの食事は、食べるのに苦労するでしょう。
そういうわけで、重力の方向に注意しながら食べる必要があります。

 私たちが住む次元は、
「縦・横・高さ」の3次元に、
「時間」という1次元を加えたものと言われていますが、
私たちにとって、「重力」も重要な要素です。
 「重力」は、地球の中心方向に向かって働いていますが、
その力は、意外にも弱いのです。
 地球が作り出す「重力」と言っても、
その重力に逆らって、スプーンでケーキから、
シャインマスカットをすくい上げることができます。
 さて、3次元空間には、
「時間」と「重力」という特殊なものがありますが、
上位次元である「4次元空間」には、
「時間」も「重力」もないとしたら、どうなるか。
 つまり、「4次元空間」に住む「4次元人間」には、
どういう風景になるのか。
 もし、「4次元空間」に「時間」がなかったらという思考実験は、
先日、「時間のケーキ」という文章を書きました。
 もう一度、3次元空間に戻りましょう。
「質量」があれば「重力」も発生します。
 だから、シャインマスカットも質量があるので、
「重力」を持っているはずですが、
地球の重力に比べれば、わずかで観測不能でしょう。
 それでは、「質量」を発生させているのものは何か。
それは、物質を構成する陽子か電子かということになると、
電子の質量は無視できるほど小さなものとなります。
 「質量」が、どのような仕組みで発生するのかは、
最近では、「ヒッグス機構」で説明されます。
 さて、3次元空間の特徴は、「物質」であり、
「物質」を有効なものにするために、
「時間」も「重力」もあるかもしれません。
 ケーキを上手に食べるためには、
重力が必要であり、
もし、重力がなかったら、
宇宙ステーションの食事のように苦労します。
 もし、「4次元空間」に住む「4次元人間」が、
物質ではなく、エネルギー的な存在だったら、
「時間」も「重力」も必要ありません。
 3次元空間を作り出しているものは、
「時間」と「重力」かもしれません。
 さもなくば、3次元空間とは、
4次元空間の「ホログラフィー」かもしれません。
 さて、思考実験は、重要なことであり、
もし、あなたが「4次元人間」だったら、
どうやって「3次元空間」を作るでしょうか。































































トップページへ戻る